少女は知識を欲し、やがて蝶のように世界へ知恵を広めるだろう「虫かぶり姫」

マンガ

どうも、みんとすです。

本日は月刊コミックZERO-SUMにて連載されている「虫かぶり姫」を紹介させていただきます。

この物語は、虫かぶり姫と呼ばれている本好きの少女が、とあるきっかけで王子と婚約を果たすことになり、その後王宮で巻き起こる事件に巻き込まれていく物語となっています。

この記事では、簡単なあらすじや物語のおすすめポイントなどを、実際に私自身の目で見て感じた情報をまとめて紹介しております。

ぜひ最後までご覧いただき、お手に取っていただければと思います。

本記事ではなるべくネタバレとなる表現は避けて紹介しておりますが、紹介記事の都合上1巻までの情報が一部含まれておりますので、苦手な方はご注意ください。

では、よろしくお願いいたします。

あらすじ

三度の飯より本が好きという家系に生まれたエリアーナ・ベルンシュタインは、その血筋から外れることのない本好きで、巷では本の虫ならぬ「虫かぶり姫」と呼ばれていました。

そんな彼女は、4年前にサウズリンド王国の第一位継承者であるクリストファー殿下から求婚されました。

彼曰く「隣で静かに本を読んでいるだけでいい」とのことで、どうやら恋愛感情なしでの結婚になりそうと察するエリアーナ。

しかし、彼女もまた、婚約者という肩書きがあれば自由に出入りできる「王宮図書館」の魅力に争うことができず、婚約を承諾します。

晴れて婚約者となったエリアーナは、クリストファーの側近であるアレクセイ・シュトラッターや赤髪の騎士ことグレン・アイゼナッハ、王宮図書館の管理責任者であるテオドールとの交流を深めていくとともに、本から知識を得ていくのでした。

また、エリアーナもまた王宮に溶け込んでいき、珍しい書物の要求や知識の提供、さらに書物の編纂や珍しい物品の情報の提供まで、自らが得てきた知識を提供して行きました。

そんな時間が過ぎたある日、彼女のそばに新たな人物がやってきます。

行儀見習いとして後宮に上がったというアイリーン・パスカル。エリアーナとは異なり、明るく社交的な人物として話題となっていました。

彼女の登場により、王宮内は変わった様子を見せつけるようになり、エリアーナももちろん巻き込まれてしまいます。

果たして、彼女を待ち受ける運命とは、どのようなものでしょうか。

見どころとポイント

本作はドキドキする展開の連続を始めとするストーリー構成の上手さと、オンオフそれぞれの絵柄が物語を引き立てているところにあります。

それでは、説明して行きます。

読者の心も揺さぶる日常が崩れていく様子と心理描写

先ほどのあらすじはあくまで導入部分の紹介にとどめているのですが、その理由は「みなさんにもこの物語のドキドキ感を味わってほしい」との願いがあります。

まず最初はささやかな幸せを感じるエリアーナの可愛らしさが引き立ちますが、物語が進むにつれて彼女の周囲で奇妙な出来事が起き始めます。

細かな状況の変化から周囲の人間が変わっていくような様まで、エリアーナが体験したことを私たちも実感するようなシーンが続きます。

どんどん自分にとって良くない雰囲気が形成されていき、次第にエリアーナも不安に押しつぶされそうになります。

そして、エリアーナはとうとう、見たくないシーンまで見てしまうことに。

この場所まで読んだ方は、おそらくエリアーナの今後がとてつもなく心配になり、これ以上読みたくないと思ってしまうことでしょう。

ただの本が大好きだった少女に待ち受ける試練にしては、あまりに残酷で重すぎるストーリー。

この物語の終着点まで、みなさんの目で、ちゃんとしっかりと見届けてください。

儚く、そしてふんわりとした絵柄が世界観と調和する

そして、本作の雰囲気をより引き立たせているのが、細い線で描かれている人物や背景でしょう。

緻密に描かれているからこそ、登場人物たちの表情も繊細なものとして伝わり、なおかつ優しさが内包されている世界に見事にマッチしていると言えるでしょう。

それだけではなく、エリアーナの天然な反応やクリストファーの対応に反応するアレクセイなど、時折デフォルメされるキャラクターや背景のトーンなどもメリハリとして非常に良く機能しています。

エリアーナの可愛らしい仕草一つ一つに虜になってしまうことでしょう。

そのほかにも漫画ならではの表現方法をふんだんに駆使しており、まるで舞台を見ているかのような感動がやってきます。

物語の区切りが「第○幕」なのも、狙ってやってるんじゃないかと思うくらいです。

静かで可愛らしい絵柄の中に渦巻く激しいストーリーを、ぜひ体感してみてはいかがでしょうか。

まとめ

以上が「虫かぶり姫」の紹介でした。

本が好きな少女は、王子の婚約者となり幸せに暮らすはずでした。

しかし、ある少女の登場により一変、彼女を取り巻く環境はあれよあれよと変化していき、彼女の周りには誰もいなくなりました。

虫かぶり姫は、人の気持ちがわからない、愚かでかわいそうなお姫様だったのです。

果たして、この物語の行く末は、本当にこのような道なのでしょうか。

心揺さぶられるお話を、ぜひ堪能してみてください。

虫かぶり姫は、現在第6巻まで発売中です。

気になった方は、ぜひ購入をご検討ください。

さらに、本作はゼロサムオンラインにて連載を行なっています。

まずは中身を確認したいという方は、こちらからご覧ください。

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以上、みんとすでした。

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