どうも、みんとすです。
本日はビームコミックスより発売されている「くちべた食堂」を紹介させていただきます。
この物語は、ある定食屋の店員さんとその定食屋さんの常連さんであるお客さんとの日常を描いた物語となっています。
この記事では、簡単なあらすじや物語のおすすめポイントなどを、実際に私自身の目で見て感じた情報をまとめて紹介しております。
ぜひ最後までご覧いただき、お手に取っていただければと思います。
では、よろしくお願いいたします。
あらすじ
それでは、あらすじを見ていきましょう。
話したいけど話せない、客と店員の物語
この物語は、お客さんである教師の柳凛と店員であるくちなし日代乃のお話を何話かに分けて綴っていく物語です。
日代乃が切り盛りしている「味処くちなし」になんとなく入った凛は、その定食屋のおいしさにたちまち虜になり、毎日でも通ってやると決心します。
一方の日代乃は、凛が店をスルーする様子を5年に渡り見続けており、ようやく入ってきてくれたことへの嬉しさを噛み締めました。
そんな二人ですが、感謝の言葉を伝えようと思ってはいたものの、なんとなく遠慮してしまったり、相手に気を遣ってしまったりで時間だけがすぎてしまいます。
そして、凛がランチを完食し、帰り際のギリギリで「また来ます」の言葉を絞り出し、日代乃もほぼ同時に「また来てね」と声を発します。
互いに交わしたこの言葉が、二人の交流の始まりでした。
見どころとポイント
この本は、終始ほっこりする凛と日代乃のやりとりが、一つ一つのストーリーは短いながらも満足感を与えてくれる素晴らしい作品になっています。
それでは、解説していきます。
レビューに不満を抱いたり、離れた場所でコミュニケーションしたり
そんな二人の物語は、終始ほのぼのした雰囲気で進んでいきます。
例えば、凛が携帯で何気なく見たレビューサイトで味処くちなしの評価をみたところ、味以外のところで評価を落としており不満を抱き、その様子を見た日代乃が「お店に不満があるのかな」と不安になる、いわゆるすれ違いが起きる場面があります。
また、満席になった味処くちなしの前にいる凛と日代乃のジェスチャーでのコミュニケーションは、ほのぼのとした雰囲気であるとともにそれで伝わる面白さも、見ているこちらがほっこりする気分にさせられます。
そのほか、日代乃の休日に凛が思わぬところでくわしたり、凛が会話が続かないなりに感謝の気持ちを伝える方法を模索したりと、なんでもないような日常の一場面を切り抜いたようなお話が続いていきます。
見ていて不快感を与えてくるような描写がほぼないため、心穏やかに読み進めることができるでしょう。
1話およそ4ページの短さに詰め込まれた暖かさ
また、本作はもともとTwitterで人気の作品であったため、ほぼ全ての物語が4ページで完結しています。
そのため、一つ一つの話が短くまとめられているので非常に読みやすく、さらに作風の良さやスムーズな展開などから読むスピードが衰えることなく、気づけばすべて読むことができるでしょう。
また、物語自体はそこまで大きなつながりはないものの、ある一連のテーマで進んでいくお話も存在します。
例えば、日代乃が学食のお手伝いとして食堂にいる時、偶然生徒に連れられて学食にやってきた凛が、日代乃がその食堂にいることに気づかないまま、味処くちなしと同じようなクオリティのご飯に感動する話を起点に、二人がそれぞれの存在に気づかないままの日常を描く話は、気づいたシーンを含めてとてもほのぼのさせられてしまいました。
まとめ
以上が「くちなし食堂」の紹介でした。
二人の日常や関係性の進展が少しずつ描かれていくこの漫画は、昨今の展開が早い漫画や圧倒的作画に少し疲れてしまった方にはとても良い清涼剤となり得るでしょう。
今後もお話は続いていくようですので、気になった方は進展をチェックしてみてください!
くちなし食堂は、現在第2巻まで発売中です。
気になった方は、ぜひご検討ください。
また、本作は作者の梵辛さんのTwitterにて定期的に更新が行われています。
こちらはモーメントにてまとめられていますので、合わせてご覧ください。
以上、みんとすでした。
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