大好きだからこそ、根こそぎ食らいたいと思わないかい?「アタマの中のアレを食べたい」

マンガ

どうも、みんとすです。

本日は秋田書店より発売されています「アタマの中のアレを食べたい」を紹介させていただきます。

この書籍は、珍しい食べ物に興味津々なアサギユメさんを中心に、いろんな珍しい食材や料理を紹介し、実食していくエッセイになっています。

この記事では、簡単な内容の紹介や本書のおすすめポイントなどを、実際に私自身の目で見て感じた情報をまとめて紹介しております。

ぜひ最後までご覧いただき、お手に取っていただければと思います。

また、本記事では紹介という都合上1巻までの情報が一部含まれておりますので、苦手な方はご注意ください。

では、よろしくお願いいたします。

内容紹介

まずは本書がどのような内容かを紹介していこうと思います。

本書の著者である漫画家兼イラストレーターアサギユメさんは、食に対する好奇心が高く、特に豪華でおしゃれな食事に目がない……というわけではなく、一般的にはなかなか食べることができない食材、いわゆる珍味に対する興味がわいている方でした。

そんな彼女は、同じく漫画家であり動物マニアである夫の鯨川リョウさんと共にいろんな珍味を味わっていきます。

それでは、もう少し内容を見ていきましょう。

クリスマスにトナカイを喰らう二人

アサギユメさんが結婚する2年ほど前のクリスマス、自らの食のこだわりをのちの旦那さんになる鯨川リョウさんに話します。

会話の中でふと、鯨川さんが「横浜にトナカイを食べれるお店がある」と伝えます。

その話に興味を持ったアサギさんは、今いる場所から2時間かかるにも関わらず、横浜に向かうのでした。

そして、横浜に到着した二人は、横浜の中でひっそりと営業をしている変わった食材を扱うお店「珍獣屋」に辿り着きます。

早速店内に入り、トナカイ肉を使用した鍋である「サンタ鍋」を食べることに。

温めたデミグラスにしゃぶしゃぶの要領でトナカイ肉を調理し、早速一口。

デミグラスソースの濃厚さもあってか臭みもなく、脂身の美味しさと奥深さに舌鼓を打つ二人。

さらに、トナカイ肉を食べる際に使用したタレである「謎のタレX」にも、トナカイのミルクが使用されており、トナカイ肉との調和を果たしています。

かくして、初めてのトナカイ肉は、思い出深いものになると共にかけがえのない経験になるのでした。

ウーパールーパーに見る、アサギユメのほんのりとした狂気

こうして、とても満足した鯨川さんは〆におじやを頼むのですが、アサギさんは既に満腹感を感じており、自らは辞退します。

しかし、最初にメニューを見たときに心が惹かれたウーパールーパーの素揚げはなんとしても食べたいと思ったらしく、それだけは注文します。

その時、ふと鯨川さんから「自分もウーパールーパーを飼っているのによく食べれるな」と言われるのですが、その時のアサギさんの返答がなかなか狂気を含んでいます。

いわく「好きなものは全部知りたい」から始まり「摂取することで深く知ることができ、より愛することができる」となかなかぶっ飛んだ哲学をお持ちの様子。

そんな会話をしている最中、素揚げがやってきて実食をする二人。

どうやらししゃもと近い食感と味がしたそうです。

かくして、二人はトナカイ&ウーパールーパーデビューを果たしたのでした。

見どころとポイント

さて、本作の見どころですが、やはりなんと言っても作中で紹介される珍しい食材と言えるでしょう。

また、ゲテモノ系の料理がたくさん出てきているのですが、そのどれもが美味しそうな見た目をしており、言われなければ珍しい食材を使っているなんて気づかないくらいです。

さらに、アサギユメさんの書くイラストも着目するべきポイントと言えるでしょう。

順番に紹介してまいります。

スーパーではまず見ない食材と料理の数々

冒頭で紹介したものを含め、まず近場のスーパーや百貨店では見かけることができない食材が多数出てきます。

トナカイやトドは確かに自分で捕まえたり捌いたりすることは難しいため、一度機会があれば食べてみたい気がしなくもないのですが、ウーパールーパーや虫なんかはどことなく嫌悪感があるのは私だけでしょうか。

もちろん虫なんかは見た目の問題もあると思いますが、どれほど自分が身近に感じているのかというのも関係していると思います。

トナカイを飼う人が日本ではほぼいないと思うのですが、ウーパールーパーは一時期ブームになるくらいペットとしてもある程度メジャーなものだと思います。

なので、まず「食べる」という思考には至らないのかもしれません。日本ではウサギを食材として扱うことはほぼないのですが、海外では場所によっては狩猟の対象となるため、ジビエとして提供しているところもあるかもしれません。

ところが、アサギさんは「ペットが死んだら自分が食べたい」と思うくらい、ペットへの愛情がある意味行き過ぎてしまっているため、ある程度は抵抗なく食べることができるのでしょう。

その性格もあってからか、書籍では豊富な珍しい料理が紹介されています。

これは、生半可な覚悟や普通の感性ではなかなかできないことではないかと思います。

特徴を捉えつつも、デフォルメされた画風

そして、本書を読み進めるにあたって気になる点が「あまりにリアルな見た目だと見る気が失せそう」というところです。

探せば個人ブログなどで同じような内容のルポが見れるため、あえてお金を払ってまで本書を買う意味はないかもしれません。

ですが、そう言ったブログだと、大体写真を使用した紹介となっているため、モザイク処理などがされていたとしてもあまり進んでみるものではないと思います。

しかし、本書ではアサギユメさんの可愛らしい画風により、実際に目の当たりにすると引いてしまいまそうなものであってもポップに表現しています。

また、漫画らしいオーバーな表現で美味しさやルポの緩急をつけているだけではなく、食べるシーンなど時に少しリアルに描くことで、食べるまでや食べてる時、食べた後の楽しい気分を読者に感じさせています。

普通に紹介するだけだとやはり引かれてしまうであろう珍料理だからこそ、アサギさんの作風にマッチしたと言えるでしょう。

まとめ

以上が「アタマの中のアレを食べたい」の紹介でした。

本書は珍しい食材や料理というものをただ愚直に紹介しているだけの本なのですが、幕間で見られる夫婦のやり取りやアサギさんの考え方の底の無さなど、普通にエッセイとしてみても良い作品ではないかと感じました。

こちらの本はまだまだ続編が出る可能性がありますので、今後も注目してみてください!

そして、気になった方は「珍獣屋」をはじめとした、お近くの珍しい食材を提供する料理屋さんに足を運んでみてはいかがでしょうか?

アタマの中のアレを食べたいは、現在第4巻まで発売中です。

気になった方は、ぜひ購入を検討してみてください。

以上、みんとすでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました